印刷図書館へようこそ
印刷図書館は、日本印刷学会の初代会長矢野道也博士の主張に賛同された当時の大蔵省印刷局長湯地謹爾郎氏を発起人として、印刷業界並びに関連業界各界から推薦された80名余の設立委員が中心となり、昭和22年(1947年)3月、「印刷技術の進歩発展を通して印刷文化に貢献すること」を目的として設立されました。以来今日まで、印刷産業並びに関連産業のご支援ご協力をいただきながら、印刷及びその関連分野の資料を収集し、専門図書館としての整備充実を図り、保存並びに広く一般公開することによって、印刷技術及び印刷文化の発展向上に寄与することを目的として努めております。 過去の活動をいくつかご紹介しますと、昭和40年代から50年代にかけては、明治・大正時代を切り拓いた印刷業界の諸先輩の皆様に、技術史や歴史、現場での体験、回顧談を話していただいた「印刷史談会」をとりまとめ、また、石版ポスターなど、失われていく貴重な印刷物資料を保存収集し、印刷資料館を作ろうと全国に呼びかけた「印刷文化財の保存収集活動」等の事業を行ってまいりました。日本の経済は情報化、グローバル化が進展し、印刷産業も、事業の多角化やデジタル化など、大きく技術革新を遂げるとともに、その応用範囲は多方面に拡大しております。もはや印刷という概念は従来のイメージではとらえられなくなってきています。 令和4年(2022年)3月に設立75周年を迎えた印刷図書館は、日本印刷産業界の発展を切に願った先駆者たちの著書から今日のデジタル関連書まで、明治時代から今日まで幅広い資料を収集し、みなさまのご利用を心よりお待ち申し上げております。 どうぞ、印刷図書館へお越しくださいませ。 一般財団法人 印刷図書館 |